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双方をよりおいしく。寿司と日本酒のペアリングを楽しもう


寿司と日本酒は、どちらも古くから愛されてきた日本を代表する食文化です。

同じ日本の文化同士、お寿司屋さんでも多彩な日本酒を揃えていることも多いです。しかし、「どのようにお寿司と日本酒を組み合わせたらよいか」と悩む方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、寿司と日本酒のおいしさの秘訣、ペアリングのポイントについてご紹介します。

 

寿司と日本酒は相性抜群

幅広い料理と相性の良い日本酒ですが、特に寿司との相性はバツグンです。日本酒と寿司は日本の文化同士であるだけでなく、さまざまな共通点があります。

まず寿司も日本酒も米を使って造られているため、味わいが馴染みやすいです。日本酒にはほのかな酸味があり、寿司の酢飯に含まれる酸味と相まって、さっぱりとした爽快感を楽しめます。

また日本酒に含まれる酸とアルコールが、寿司ネタの脂っこさを吸収し、お互いの旨みを引き立てあいます。日本酒にも寿司にもさまざまな種類があるため、多彩な組み合わせを楽しめることも魅力のひとつです。

 

お寿司と日本酒のおすすめの組み合わせ

お寿司には、魚の種類だけでなく、部位や旬、調理法などによって実に豊富な種類があります。

すべてを同じ日本酒と合わせるのではなく、それぞれに合った日本酒を選ぶことで双方をよりおいしく楽しむことができます。ここでは、お寿司と日本酒のおすすめの組み合わせをご紹介します。

まずタイやヒラメ、サワラなどの白身のお寿司には、生酒や純米大吟醸など、淡麗辛口の日本酒がおすすめです。お寿司の味わいを邪魔せず、シャリの味が際立ちます。

イワシ、サバ、アジなどの青魚系のお寿司には、魚の臭みを緩和してくれる吟醸系の日本酒がおすすめです。マグロやカツオなど赤身のお寿司には、旨味とコクのある純米酒の醇酒系がよく合います。

「お寿司に合わせて日本酒を選びたいけれど、あまりたくさん飲めない」という方もいらっしゃるでしょう。お寿司全般に合わせるなら、辛口の日本酒がおすすめです。

辛口の日本酒を選ぶには、日本酒のラベルに記載されている「日本酒度」をチェックして、+ 6.0以上のものを選ぶと良いでしょう。

 

お寿司と日本酒のペアリングをより楽しむコツ

お寿司と日本酒のペアリングをより楽しむには、まず寿司を食べる前に、日本酒を一口飲みましょう。日本酒の旨みが口の中に広がり、寿司の風味を際立たせてくれます。

まず日本酒を一口

寿司を食べる前に、まず日本酒を一口飲みましょう。まだ何も口にしていないまっさらな状態で日本酒を口にすることで、その日本酒の繊細な味わいをじっくり味わえます。

そして日本酒の旨みが口の中に広がり、寿司の風味を際立たせてくれます。お寿司は淡泊なネタから濃厚な味わいのネタの順で食べていくと、より一層日本酒の風味を楽しめます。

ネタによって日本酒の温度帯を変える

日本酒は「冷や(常温)」や「冷酒」、「熱燗」など、飲む温度帯によって風味の感じ方が大きく異なるお酒です。

寿司に合わせるなら基本的には冷酒か冷やがおすすめですが、ネタに合わせて温度を変えてみることで、より楽しみ方が広がります。

冷酒は爽やかな口当たりとクリアな後味になるため、淡泊なネタに合わせるのがおすすめです。魚自体の旨みが強い寿司には、旨みと香りが引き立つ熱燗がよく合うでしょう。

お寿司に醤油以外も合わせてみる

「お寿司と言えばわさびと醤油」というイメージが強いですが、日本酒の繊細な味わいと魚本来のおいしさを引き立てるには、お塩で食べるのもおすすめです。

サーモンやエビなど洋食にもよく使われる魚介には、オリーブオイルと塩の組み合わせも合います。

 

ちょっとしたコツで寿司と日本酒をよりおいしく

今回は、寿司と日本酒のおいしさの秘訣、ペアリングのポイントについてご紹介しました。どちらも多種多様な味わいがある寿司と日本酒。組み合わせが難しく感じるかもしれませんが、それだけ幅広い楽しみ方があります。