日本酒と相性の良い食べ物と聞くと、塩気の強いものや味の濃いものを思い浮かべる方も多いでしょう。しかし実は、フルーツとの相性も抜群なんです。
日本酒には多種多様な味わいがあり、フルーツも甘いものから酸味の強いものまでさまざまです。どのように組み合わせたら良いのか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、フルーツに合う日本酒の種類と、日本酒×フルーツの楽しみ方についてご紹介します。
フルーツに合う日本酒の種類とは
日本酒と一口に言ってもさまざまな種類があり、香りや味わいの特徴から大きく以下の4種類に分類されます。
- ・薫酒
- ・爽酒
- ・醇酒
- ・熟酒
「薫酒」とは、花やフルーツを感じさせる甘く華やかな香りと、軽やかで淡い味わいが特徴の日本酒です。吟醸酒や大吟醸酒が分類されます。
「爽酒」とは、シンプルで控えめな香りと、軽快でスッキリとした味わいが特徴の日本酒です。本醸造酒や生酒、普通酒などが分類されます。「醇酒」とは、お米由来のふくよかな香りとコクのある味わいが特徴の日本酒です。純米酒、生酛系の日本酒などが分類されます。
「熟酒」とは、複雑で重厚感のある味わいと、とろりとした口当たりが特徴の日本酒です。長期熟成酒や古酒などが分類されます。
日本酒と食材のペアリングの基本は、反対の個性を持つものでなく、香り・味わいが近いもの同士で組み合わせること。フルーツを合わせる際も、フルーティーな香り、フレッシュな味わいが共通する薫酒が合わせやすいです。薫酒の中でもりんごやメロン、バナナのような香りなどさまざまなものがあるため、香りに近いフルーツと組み合わせると良いでしょう。
日本酒×フルーツの楽しみ方
フルーツをただおつまみにするだけでなく、日本酒と組み合わせてさまざまな楽しみ方があります。ここでは日本酒×フルーツの楽しみ方をご紹介します。
日本酒サングリア
通常ワインで作られることの多いサングリアを、日本酒で作ってみましょう。作り方は、好みのフルーツをカットして、グラスやジャーポットなどに日本酒と共に入れるだけ。フルーツの甘い香りと味わいが日本酒独特のアルコール感を和らげて、飲みやすくなります。
日本酒が浸み込んだフルーツは少し大人の味わいになり、デザート感覚で楽しめます。色とりどりのフルーツで見た目も華やかになるため、ホームパーティーにもぴったりです。はちみつや砂糖を加えて甘さを追加したり、ソーダと割ったりすると、より飲みやすくなりおすすめです。
生搾りフルーツで日本酒カクテル
生絞りのフルーツは、日本酒カクテルのベースとして最適です。オレンジ、グレープフルーツ、レモン、キウイフルーツなど、お好みのフルーツを絞って日本酒と合わせます。
あえて絞った後の果肉も加えて、フレッシュな食感を楽しむのもおすすめです。そのまま飲んでもおいしいですが、ソーダやトニックウォーターと割ると暑い季節にぴったりな清涼感のあるカクテルに仕上がります。
ドライフルーツの日本酒漬け
フレッシュなフルーツだけではなく、ドライフルーツも日本酒とよく合います。特に熟成酒とは深い味わいに共通点があり、相性抜群です。そのままおつまみにしても良いですが、より大人の味わいにするならドライフルーツの日本酒漬けを作ってみるのもおすすめです。
食べやすい大きさにカットしたドライフルーツを瓶や容器に入れて、全体が浸るほどの日本酒を注ぎます。一晩ほど寝かせるとドライフルーツがねっとりとした食感になり、ほんのり日本酒が漂う大人のスイーツになります。アイスクリームやデザートのトッピングとしてもおいしく食べられます。
日本酒とフルーツの組み合わせを楽しもう
今回は、フルーツに合う日本酒の種類と、日本酒×フルーツの楽しみ方についてご紹介しました。普段何気なく飲んでいる日本酒も、フルーツと組み合わせることで新鮮な味わいを楽しむことができます。家飲みがマンネリ化してきた方こそ、ぜひチャレンジしてほしい楽しみ方です。