2人の新たな門出を祝う結婚祝いの贈り物。一生に一度の人生の節目だからこそ、特別感があり喜んでもらえるものを選びたいですよね。
お酒好きの夫婦への結婚祝いには、日本酒がぴったりです。今回は、結婚祝いで日本酒を贈るマナーや選び方についてご紹介します。
結婚祝いに日本酒を贈るのはあり?
「そもそも、結婚祝いに日本酒を贈っても良い?」と不安になる方もいるのではないでしょうか。
日本酒は、古くからお祭りや祈願、お祝い事などに用いられてきた縁起の良いお酒です。
おめでたい席では酒樽のふたを木槌で割り、皆でお酒を分け合っていただく「鏡開き」が行われることもあります。結婚というハレの日にふさわしく、結婚祝いとして贈っても全く問題もありません。
お酒の贈り物には、「災いを避け、福を呼び込む」「二人の門出を祝い、運を開く」などといった意味合いもあります。
またお酒は消えものなので形に残らず、相手に気を遣わせずにお祝いできる点もメリットです。
しかし、あくまで結婚祝いは夫婦二人に喜んでもらえるものを選ぶのが大前提です。
夫婦のどちらかがお酒が苦手な場合や、妊娠や健康上の問題でお酒が飲めない場合には避けた方が良いでしょう。
結婚祝いで日本酒を贈るマナー
では、結婚祝いで日本酒を贈る際はどのような点に気を付けるとよいのでしょうか。ここでは、結婚祝いで日本酒を贈るマナーについて見ていきましょう。
日本酒の本数に注意
まず注意したいのが、日本酒の本数です。一般的にお祝い事で日本酒を贈る場合は、2本まとめて紐で縛った“2本縛り”で贈るのがおすすめです。
江戸時代ごろから日本では、婚礼や祭礼などのおめでたい行事には「角樽」という酒容器が使用されてきました。
角樽は、樽の左右から突き出した把手に持ち手の柄を渡した形状で、朱か黒塗りの樽です。
2本の日本酒を縛ることで角樽に似たシルエットになり、縁起が良いと言われています。
しかし結婚祝いでは、割り切れる数は別れを連想させることからタブーとされることもあります。
気になる場合は、1本や3本のように奇数本を贈ると良いでしょう。また、「死」や「苦しみ」を連想させる4本や9本、世界的に不吉の象徴とされる13本も避けた方が無難です。
適切な「熨斗」を付ける
結婚祝いには、「熨斗(のし)」を付けるのが基本です。熨斗にはさまざまな種類がありますが、結婚祝いには「結び切り」や「あわじ結び」を選びましょう。
結婚は繰り返さない方が良いお祝いのため、結び目が解けづらい熨斗が適しています。
蝶結びは、何度でも簡単に結び直せることから、出産やお食い初め、入学祝いなど、「何度繰り返しても良いお祝い事」の際に用います。結婚祝いでは失礼にあたるため、使用しないよう注意しましょう。
結婚祝いの日本酒の選び方
結婚祝いの日本酒を選ぶには、新郎新婦の好みに合わせるのがベストです。
日本酒には多種多様なものがあるため、あらかじめ好みをリサーチして選ぶことで、より喜んでもらえる贈り物になります。
新郎新婦の好みが異なる場合は、それぞれの好みに合ったものを1本ずつ選んだり、複数の日本酒がセットになったものを贈ったりするのも良いでしょう。
また、一生に一度の結婚祝いなので特別感のあるものを選ぶのもポイントです。
リーズナブルなものではなく、結婚祝いにふさわしい相場をふまえた価格帯のもので、かつラベルや瓶、化粧箱の見た目が華やかなものがおすすめです。
新郎新婦の名前やメッセージをラベルに自由に入れられる商品もあり、特別感を演出してくれます。
2人の新たな門出を祝うとっておきの日本酒を贈ろう
今回は、結婚祝いで日本酒を贈るマナーや選び方についてご紹介しました。昔からおめでたい席で振る舞われてきた日本酒は、結婚祝いの贈り物としてぴったりです。
本数や熨斗などのマナーには注意が必要ですが、お酒好きの夫婦なら喜んでもらえること間違いなしです。
2人の好みをリサーチして、門出を祝う贈り物としてふさわしい特別感のある日本酒を選びましょう。