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日本酒の食中酒とは。役割やおすすめの選び方をご紹介


米を原料として造られる日本酒は、さまざまな料理との相性が良く、「食中酒」として最適なお酒です。

日本酒そのものの味わいを単体でじっくり楽しむのも良いですが、料理と日本酒を一緒に味わうことで、お互いの良さをより引き立てられます。

今回は、そもそも食中酒とはどういうものか、その役割や食中酒としての日本酒の選び方についてご紹介します。

 

食中酒とは

食中酒とは、食事の最中に楽しむお酒のことです。日本酒だけでなく、ワインやビール、焼酎など、食事をしながら飲むお酒全般が食中酒にあたります。

食中酒に向いているのは、個性が強すぎず料理の味わいを邪魔しないお酒や、アルコール感が強すぎず飲みやすいお酒、食事の途中で飲み疲れしないお酒などです。

 

食中酒の役割

では、食中酒にはどのような役割があるのでしょうか。

料理と相性の良い日本酒を食中酒として一緒に飲むことで、料理と日本酒の両方の味わいを高め合うことができます。料理と日本酒の相性の良い組み合わせには、いくつかのパターンがあります。

たとえば風味や味わいの濃淡が似たもの同士を合わせると、馴染みが良く味の一体感が生まれます。「甘味・塩味・酸味・苦味・旨味」のうち、足りないものを補う組み合わせもおすすめです。

スパイシーな料理に甘めのフルーティーな日本酒、塩気の強いチーズにふくよかな旨みのある日本酒など、お互いの味わいを補い合ってよりおいしく感じられます。

料理の強い味わいや特性を、組み合わせる日本酒によって中和させ、味わいのバランスを整えることもできます。たとえば、脂っこい濃厚な料理とスパークリング日本酒を合わせることで、油を洗い流しさっぱりと楽しめます。

日本酒を食中酒として飲むことで、悪酔いや二日酔いを防ぐことにも役立ちます。空腹のままお酒を飲むと、アルコールの吸収が速くなるため血中アルコール濃度が上昇しやすく、酔いが回るのが早くなります。

また胃の粘膜を痛めやすくなり、吐き気や胃痛を起こしやすくなります。食事と一緒にお酒を飲むと胃の仕事量が増えるため、アルコールがゆっくりと吸収されます。

食事をしながらだとお酒のペースも自然と抑えられるため、飲みすぎを防ぐ効果も期待できるでしょう。

 

おすすめの食中酒の選び方

日本酒と一口に言ってもさまざまな味わいのものがあるため、どれを食中酒に選んだらよいか悩んでしまいますよね。

ここでは、食中酒に向いているおすすめの日本酒の選び方についてご紹介します。

まずおすすめなのが、米、米麹、水のみを原料として造られた「純米酒」です。米本来のふくよかな旨みとコクを感じられ、冷やしても温めてもおいしく楽しめるのが特徴です。

白米に合う料理全般にマッチするため、和食や中華、洋食、肉、魚など幅広い料理とともに食中酒として楽しめます。

また、香りが穏やかな日本酒も食中酒に向いています。吟醸酒のように華やかな香りが強い日本酒は、料理の味わいを邪魔してしまいます。

料理の風味により、せっかくの日本酒の香りが打ち消されてしまうこともあるでしょう。食中酒としては、穏やかで控えめな香りがある「爽酒」に分類される日本酒を選ぶのがおすすめです。

 

食中酒としての日本酒を楽しもう

今回は、そもそも食中酒とはどういうものか、その役割や食中酒としての日本酒の選び方についてご紹介しました。

食事とともに味わうことでおいしさの相乗効果が得られ、日本酒の楽しみ方はよりバリエーション豊かになります。さまざまな組み合わせを試して、新たなおいしさを見つけてみましょう。