秋の気配を感じ始めるものの、まだまだ厳しい暑さとなる日も多いこの季節。暑さを吹き飛ばすには、日本酒のソーダ割りがおすすめです。そのまま飲んでもおいしい日本酒ですが、ソーダ割りにアレンジすることでシュワっと爽快な飲み心地を楽しめます。
今回は、日本酒のソーダ割りの魅力と、基本の日本酒ソーダ割りの作り方やアレンジ、ソーダ割りにおすすめの日本酒についてご紹介します。
日本酒のソーダ割りの魅力とは
年々多様化する日本酒市場。スパークリング日本酒なども登場し、「日本酒+炭酸」の組み合わせが認知され始めました。そこで近年新しい日本酒の飲み方として注目を集めているのが、日本酒のソーダ割りです。ソーダ割りを推奨する日本酒を商品化した蔵元もあります。
日本酒をソーダで割っただけのシンプルな飲み方ですが、日本酒の繊細でコク深い味わいが、爽やかなソーダと絶妙にマッチします。シュワッとした炭酸でスッキリと軽快な飲み口となり、ハイボール感覚で飲みやすくなります。特に暑い日にはぴったりの飲み方です。
日本酒をソーダで割ることで、日本酒の独特のクセが和らぐ点も魅力です。ビールやワインなどと比べると比較的アルコール度数の高い日本酒ですが、ソーダ割りにすることで飲みやすくなります。日本酒独特のクセやアルコール感が苦手な方、日本酒初心者にもおすすめです。
またソーダ割りにすることで爽やかで軽い飲み口になるため、幅広い料理とよく合います。魚や野菜を主役にした淡泊な料理と合わせると、お互いの風味を邪魔することなくペアリングを楽しめます。炭酸の爽快感が口の中をリセットしてくれるため、濃厚で味の濃い料理やスパイシーな料理との相性も抜群です。
基本の日本酒ソーダ割りの作り方
日本酒ソーダ割りはシンプルな飲み方だからこそ、よりおいしく楽しむためにはコツがあります。ここでは基本の日本酒ソーダ割りの作り方について見ていきましょう。
ソーダ割りを作る前に、日本酒、ソーダ、グラスはそれぞれ冷やしておきます。アルコールに水や炭酸などを加えると、およそ3度ほど温度が上がると言われています。全体的にぬるくなったり、氷が溶けて水っぽくなったりしてしまうため、あらかじめよく冷やしておきましょう。
キンキンに冷えたソーダ割りを楽しむなら、氷も必要です。ソーダは、甘めが好みの方は加糖、日本酒本来の風味を活かしてさっぱりと味わいたい方は無糖のものがおすすめです。
まず、冷えたグラスに氷を入れて、日本酒を注ぎます。次にソーダの炭酸が抜けないよう、グラスに沿わせるようにしてゆっくりと注ぎます。日本酒とソーダの割合は、日本酒が原酒の場合は1:1、それ以外の場合は3:2が目安です。炭酸が抜けないように、マドラーでやさしくかき混ぜたら完成です。
日本酒のソーダ割りのアレンジ
日本酒のソーダ割りは、多彩なアレンジでさらに楽しみが広がります。
基本のソーダ割りに冷凍ミックスベリーを加えると、ベリーの甘酸っぱさがプラスされて、さらに飲みやすく爽やかな一杯に仕上がります。さっぱりと爽快な味わいをより引き立たせるなら、レモンやライムの皮を削ぎ落したものと果汁を加えるのもおすすめです。口に運ぶと柑橘系の爽やかな香りを感じられ、暑さを吹き飛ばしてくれます。
また、オレンジ味のソーダや乳酸飲料系のソーダなどで割るのも良いでしょう。口当たりがよく飲みやすくなり、カクテルのように楽しめます。
ソーダ割りにおすすめの日本酒
ソーダ割りにおすすめの日本酒は、「無濾過」や「原酒」タイプです。無濾過の日本酒は、もろみをお酒と酒粕に分けたあと、フィルターに通す「濾過」という工程を行わずに完成する日本酒です。できたてに近いお酒なので、深いコクや旨み、フレッシュな味わいをそのままに感じられます。ソーダで割っても味わいが薄まりにくく、日本酒本来のおいしさを引き立てながら楽しめます。
原酒は、加水を行わずにそのままの状態で出荷する日本酒です。アルコール度数が高く、パワフルで飲みごたえのある味わいが特徴です。ソーダで割っても味の輪郭がぼやけず、炭酸の爽やかさがプラスされることで飲みやすくなります。
爽やかな日本酒のソーダ割りで残暑を乗り切ろう
今回は、日本酒のソーダ割りの魅力と、基本の日本酒ソーダ割りの作り方やアレンジ、ソーダ割りにおすすめの日本酒についてご紹介しました。さっぱりと爽やかな飲み口の日本酒のソーダ割りは、残暑厳しいこの季節にぴったりです。