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ビールの賞味期限はどれくらい?正しい保管方法もチェック


日々の晩酌を楽しみに、家にビールを切らさないようにしているという方も多いのではないでしょうか。

大量にビールをまとめ買いしたり、お中元やお祝いでビールを頂いたりすると、気になるのがビールの賞味期限。せっかくのビールは、おいしい内に楽しみたいですよね。そこで今回は、ビールの賞味期限はどれくらいなのか、正しい保管方法についてもご紹介します。

 

ビールの賞味期限はどれくらい?

日本で販売されている大手ビールメーカーのビールは、製造から9か月~12ヶ月を賞味期限としているものがほとんどです。ビールの容器には缶や瓶、樽などがありますが、どの容器であっても密閉されているため、賞味期限は同じくらいです。

最近ではクラフトビールの流行もあり、店舗やネットでさまざまなビールが販売されています。大手メーカー以外のものだと、賞味期限にバラつきがあります。一般的なビールの賞味期限と比べると、短くなっているものも多いです。

その大きな理由は、出荷前の処理です。大手メーカーのビールは、輸送や保存をしやすくするため加熱処理やろ過を行い、酵母の働きをストップさせてから出荷しています。

対してクラフトビールの多くは、加熱処理やろ過を行わず、10℃を下回る温度に冷やして酵母を休眠状態にして出荷しています。そのため保存状況によっては酵母による熟成が進み、味が変わる恐れがあるため、賞味期限を短くすることが多いです。

ベルギービールはワインのように寝かせることで風味が増すため、賞味期限が長いものも多いです。10年以上の貯蔵が可能なものもあります。

 

ビールの正しい保存方法とは

ビールは容器が密閉されている限り、衛生面には問題ありません。しかし適切な環境で保存・保管していないと、賞味期限内であっても風味が変わってしまう恐れがあります。ここでは、ビールの正しい保存方法を見ていきましょう。

ビールを保管する場所は、直射日光が当たらず、熱がこもりづらい涼しい場所を選びましょう。長炎天下の車内のような長時間高温にさらされる環境だと、容器内部の炭酸ガスの圧力が下がり、瓶の亀裂や缶の破裂を招く可能性があるため、注意が必要です。

また、灯油、防虫剤など臭いが強いものの近くに置かないようにしましょう。ビールに臭いが移り、本来の風味を損ねてしまうことがあります。缶ビールの場合は、アルミ缶が腐食するため塩、醤油の近くに置かないようにしましょう。

 

賞味期限切れのビールは飲める?

「たくさん買い置きしていて、うっかり賞味期限が過ぎてしまった」ということもありますよね。賞味期限のビールは、飲んでも大丈夫なのでしょうか。

食品に表記される期限には、大きく「賞味期限」と「消費期限」の2種類があります。傷みにくいお菓子や缶詰などの食品に記載されることが多く、ビールにも主に賞味期限が記載されます。

賞味期限とは「品質が変わらずにおいしく食べられる期限」を指します。袋や容器が未開封のまま、表記された保存方法を正しく守って保存していた場合、この年月日までおいしく食べられます。あくまで品質を保証する期間なので、賞味期限は過ぎたらすぐに飲んだり食べたりできなくなるわけではありません。

一方で消費期限とは「安全に食べられる期限」を指すものです。消費期限が切れた食品や飲み物は、健康上に悪影響を及ぼす可能性があるため飲まない方が良いでしょう。

賞味期限が切れたビールはすぐに飲めなくなるわけではないものの、風味の変化や、濁りや成分の析出などの現象が出てくることもあります。透明なグラスに注ぎ、酸味が強くないか、濁っていないか、泡立ちが悪くないかなど状態を確認してから飲むと良いでしょう。

賞味期限が切れたビールは、料理に活用するのもひとつの手です。ビールに漬け込むとお肉はホロホロと柔らかくなり、天ぷらの衣にビールを入れるとサクッと揚がります。

未開封で賞味期限内であっても、ビールの香りや味わいは少しずつ変化していきます。本来のおいしさを楽しむためには、購入したらなるべく早く飲むことも大切です。

 

なるべく早めにビールのおいしさを堪能しよう

今回は、ビールの賞味期限はどれくらいなのか、正しい保管方法についてもご紹介しました。大手メーカーのビールだと製造から9か月~12ヶ月が賞味期限の目安ですが、クラフトビールや海外のビールはその限りではありません。賞味期限をチェックして正しく保管し、おいしいうちに堪能しましょう。