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ビールだけじゃない!?日本酒のノンアルコールとは


ノンアルコール飲料と言えば、ビールやチューハイを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。しかし実は、日本酒にもノンアルコールのものがあるんです。「事情があってアルコールは飲めないけど、どうしても日本酒を飲みたい!」という方にはぴったりです。今回は、ノンアルコールの日本酒とはどんなものなのか、その種類と楽しみ方についてご紹介します。

ノンアルコールの日本酒とは

ノンアルコール飲料の定義は、アルコール度数が「1%未満」で、味わいが酒類に似ており、満20歳以上の成人が飲むことを想定・推奨しているものを指します。

そのため実はノンアルコール飲料と言っても全くアルコールを含まないわけではなく、中には1%未満の微量なアルコールが含まれている商品もあります。アルコール度数が1%以上のものは、酒税法で「酒類」に分類されます。

ノンアルコール飲料が市場に広まったきっかけは、2003年の道路交通法改正です。飲酒運転への罰則が強化されたことでノンアルコール飲料への需要が高まり、現在ではさまざまな酒造メーカーから販売されています。

ノンアルコール日本酒は、アルコールを除去しつつ日本酒独特の味わいや香りを忠実に再現しています。車を運転するときや休肝日を設けたいとき、妊娠中の方でも気軽に楽しめます。

日本酒のアルコール度数は15~16度が一般的で、ビールやチューハイと比較すると比較的高めです。日本酒の味わいをつくる上ではアルコールが重要な要素となっているため、アルコールを除去しても日本酒らしい味わいになるよう、各メーカーがこだわって作っています。

ノンアルコール日本酒の種類

現在市場で売られているノンアルコール日本酒は2種類のみです。ひとつは、京都・伏見の老舗日本酒メーカー「月桂冠」が製造している「スペシャルフリー」です。

通常の日本酒醸造に使用する米や米麹を一切使わず、アミノ酸を配合することで甘味や旨味をプラスしたコクのある味わいとなっています。大吟醸酒の香味をイメージしたフルーティな香りが特徴です。脂質・糖質がゼロのため、ダイエット中や糖質制限をしている方にもおすすめです。

もうひとつは「零の雫」です。1625年創業の石川県金沢市で最も長い歴史を持つ酒造メーカー「福光屋」が製造しています。原材料は米と米麹のみで、香料や着色料、保存料は一切使用していません。米は国産の契約栽培米100%、仕込み水には金沢の霊峰白山の湧き水を使用するなど、素材にこだわり自然のおいしさを追及しています。純米酒のように、お米本来の旨みとほのかな酸味のある味わいが特徴です。

ノンアルコールの日本酒の楽しみ方

ノンアルコール日本酒は、普通の日本酒と同じようにさまざまな飲み方で楽しめます。ロックやお湯割りにしたり、冷酒や熱燗にしたりと、気分によって飲み方を変えて異なる味わいを楽しむのも良いでしょう。

また、ノンアルコールカクテルの「モクテル」にするのもおすすめです。柑橘系ジュースで割ってさっぱりとしたモクテルにしたり、ローズヒップティーと合わせてティーフレーバーにしたりと、バリエーション豊富なアレンジ方法があります。

ノンアルコール日本酒は、お酒が進んできたときにはチェイサーとしての役割も果たしてくれます。水分不足を防ぎ酔いをコントロールするために、合間に挟むと良いでしょう。

さまざまな場面で楽しめるノンアルコール日本酒

今回は、ノンアルコールの日本酒とはどんなものなのか、その種類と楽しみ方についてご紹介しました。ノンアルコール日本酒は「飲みたいけど飲めない」ときの救世主。本格的な味わいをそのまま楽しむのはもちろん、さまざまな飲み方にアレンジして楽しんでください。