外国人からも高い評価を受け、今や国内だけでなく世界から注目されている日本酒。米や米麹、水といったシンプルな材料から造られる日本酒ですが、見た目から味わいまでその種類は多岐にわたります。
「日本人として、伝統的な食文化である日本酒の知識を高めたい」「日本酒をもっと楽しみたい」という方におすすめなのが、日本酒に関する資格を取得すること。日本酒への理解が深まることで、普段何気なく飲んでいる日本酒の楽しみ方も広がります。
今回は、日本酒通ならチャレンジしたい日本酒に関する資格をレベル別でご紹介します。
初級者向けの日本酒の資格
まずは日本酒の基本的な知識を身に着けたい方にぴったりな、初級者向けの日本酒の資格を見ていきましょう。
日本酒検定
日本酒検定は、日本酒の魅力を気軽に理解できる機会を増やし、消費者がもっと日本酒を楽しむことを目的とした資格です。唎酒師や酒匠を手掛ける日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催しています。
日本酒の歴史や文化、製法、原料など基本的な知識はもちろん、日本酒を楽しむ上でのマナー、酒器や料理との相性、雑学など、幅広い知識を身に着けられます。5級から1級までの6段階あり、受験に際して特別なスキルや経歴は必要ありません。自分に合ったレベルを選択して受験できるのも魅力です。
日本酒ナビゲーター
「日本酒ナビゲーター」は、日本酒検定と同じく日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会(SSI)が主催する、日本酒の魅力を消費者に広く知ってもらうべく生まれた資格です。
半日の講習を受講することで試験なしで取得できるため、日本酒初心者でも気軽に挑戦できます。日本酒の専門用語や原料、製造方法から、日本酒が持つ香味の特徴まで広く学べて、日本酒をより一層楽しめるようになります。
上級者向けの日本酒の資格
「日本酒についてもっと深く知りたい」「日本酒の資格を仕事に活かしたい」という方におすすめな、上級者向けの日本酒の資格をご紹介します。
唎酒師
唎酒師は、ワインでいうソムリエにあたる日本酒のプロフェッショナルを目指す資格です。日本酒の販売や提供に関わるサービス業の方はもちろん、一般の方でも会食などさまざまなビジネスシーンで活用できます。
資格取得には、日本酒の基礎知識だけでなく、味や香りを把握するテイスティング力やセールスプロモーションまで多岐にわたる内容を身に着ける必要があります。飲む人の好みや季節、料理などのシチューエーションに合った日本酒を選び、その銘柄に適したおすすめの飲み方をアドバイスできるようになります。
酒匠
酒匠は、唎酒師の上位資格にあたるテイスティングの専門家です。日本酒だけでなく、焼酎のテイスティングも含まれます。テイスティング能力を武器に日本酒・焼酎のセールスプロモーションを行うための資格として、 2005年にスタートしました。
酒匠になるにはまず2日間の講習会を受け、200を超えるサンプルを用いた原料や製法別のテイスティング、タイプ別のテイスティングなどを行います。講習を通じて、嗅覚や味覚能力をアップし、日本酒や焼酎の特性を見極める能力を身に着けます。試験は1次試験から4次試験までの4段階で行われ、3次からはテイスティングを伴う難易度の高い資格です。
知識を深めて日本酒ライフをもっと楽しもう
今回は、日本酒に関する資格をレベル別でご紹介しました。日本酒の資格は、初心者でも気軽に挑戦できるものから、手に職を付けたい方向けの本格的なものまでさまざまです。日本酒への知識が深まることで、料理に合った銘柄を選んだり人におすすめしたりと日本酒の楽しみが広がります。自分に合ったレベルの資格から挑戦して、日本酒ライフをより充実させましょう。