日本酒を飲み慣れていないと、日本酒独特の強いアルコール感やお米らしい味わいなどを苦手に感じる方は多いのではないでしょうか。日本酒と一口に言ってもその種類や味わいは非常に多岐にわたります。「自分は日本酒が苦手」と思っている方でも、好みに合った日本酒ならおいしく楽しめるかもしれません。そこで今回は、初心者でも飲みやすい日本酒の特徴や選び方について詳しく解説していきます。
初心者でも飲みやすい日本酒の選び方
日本酒に馴染みがない方だと、種類が豊富な日本酒からどのように飲みやすいものを選べば良いか分からないですよね。ここでは、初心者でも飲みやすい日本酒の選び方について見ていきましょう。
アルコール度数が低めの日本酒を選ぶ
まずおすすめなのが、アルコール度数が低めの日本酒です。日本酒はアルコール度数が15度前後のものが多くなっています。ほかのお酒と比較すると、ビールは5度前後、ワインは10~15度前後。醸造酒の中では、日本酒のアルコール度数が高めなことが分かります。
普段ビールやワインに飲み慣れている方からすると、日本酒のアルコール感に抵抗を感じてしまうかもしれません。アルコール度数が10度前後の低アルコールの日本酒だと、アルコール特有の香りや風味が抑えられ、抵抗なく楽しめます。
日本酒度がマイナスの甘口のお酒を選ぶ
「日本酒度」とは、日本酒の甘さや辛さを示す指標です。日本酒の中に糖分が多く含まれているとマイナスになり、少なければプラスになります。
プラスマイナス0を基準として、アルコール度数が同じ場合、-1.4〜+ 1.4を普通、+ 6.0以上を大辛口、-6.0以下を大甘口とされます。日本酒の「辛口」は、すっきりとしたドライな味わいです。日本酒度がマイナスの甘口のお酒の方が、口当たりが良く芳醇な味わいで、初心者でも楽しみやすいです。
精米歩合が高いお酒を選ぶ
日本酒のラベルに記載されている「精米歩合」にも注目して選びましょう。精米歩合とは、玄米から表層部を削って精米し、残った米の割合を%で示したものです。精米歩合が60%であれば、玄米の表層部から40%が削られたことを意味します。
一般的には精米歩合が高い、つまり数字が小さい日本酒ほど、雑味が少なくクリアな味わいになります。日本酒初心者の方は、精米歩合が高いお酒の方がすっきりと飲みやすいでしょう。精米歩合が低く数字が大きい日本酒は、お米由来のコクを感じられる芳醇なものが多いです。
初心者におすすめな日本酒の飲み方
日本酒初心者の方は、冷やして飲むのがおすすめです。日本酒は、冷やすことで独特のクセが抑えられ、さっぱりと飲みやすくなります。後味もクリアになり、日本酒独特の香りが苦手な方でも楽しみやすいです。氷を入れてロックで飲むのも良いでしょう。キンキンに冷えて口当たりがなめらかになり、時間と共に氷が溶けることで適度にアルコール度数を下げて楽しめます。
お好みのフルーツやジュース、トニックウォーターなどで割って「日本酒カクテル」にアレンジして楽しむのもおすすめです。日本酒特有の風味が和らぎ、アルコール度数も下がるため飲みやすくなります。
「日本酒を飲むと酔いすぎてしまう」という方は、日本酒の合間に「和らぎ水」を飲みましょう。和らぎ水とは、日本酒と一緒に飲む水のことを指します。適度に和らぎ水を飲むことで、口の中がすっきりして、酔いを和らげることができます。
初心者でも日本酒を楽しもう
今回は、初心者でも飲みやすい日本酒の特徴や選び方について解説しました。日本酒には聞き馴染みのない用語も多くあり、初心者の方だとどう楽しんで良いか悩んでしまうこともあるでしょう。迷った時は、居酒屋さんや酒屋さんで、おすすめの楽しみ方を教えてもらうのもおすすめです。