食後のひとときを、ウイスキーやブランデーといった洋酒で締めくくる方も多いでしょう。
その中で近年じわじわと注目を集めているのが、日本酒を“食後酒”として楽しむスタイルです。
濃厚な甘みや芳醇な香りを持つ日本酒は、実はデザートとの相性も抜群です。
今回は、日本酒が食後酒としておすすめな理由や、デザートとのペアリング例、楽しむポイントについてご紹介します。
日本酒が食後酒としておすすめな理由
食後酒には、ただアルコールを楽しむだけでなく、料理の余韻を引き立てる役割があります。
その点で、日本酒の中でも甘口タイプや熟成されたものは、食後酒としてとても優秀です。
たとえば仕込み水の一部または全部を日本酒に代えて造る「貴醸酒」は、蜂蜜のようなとろりとした舌触りと濃厚な甘みが特徴です。
バニラやドライフルーツのような香りをまとった熟成酒もあり、甘く香ばしい余韻が心地よく続きます。
これらの日本酒はまるでデザートワインのような雰囲気があり、食中酒としてぴったりです。
また、アルコール度数が適度な点も食後酒として魅力的です。
ウイスキーやブランデーのような洋酒は香り豊かで食後酒の定番ですが、アルコール度数が高く重たく感じることもあります。
その点、日本酒はアルコール度数が13〜16%程度と比較的穏やかで、リラックスしながら楽しめます。
口当たりが優しいため、「食後にもう一杯だけ楽しみたい」というときにも、体に負担をかけずに満たしてくれます。
デザートとのペアリング例
日本酒には多種多様な味わいがあるため、どの日本酒をどのようにデザートと組み合わせたらよいのか悩んでしまいますよね。
そこでここでは、具体的なデザートと日本酒のペアリング例を見ていきましょう。
バニラアイス × とろりとした甘口酒
バニラアイスと甘口の日本酒は、驚くほど相性が良い組み合わせです。アイスを食べながら日本酒を飲むのも良いですが、アイスに日本酒を注いで「大人のデザート」として楽しむのもおすすめです。
バニラアイスの濃厚な甘さと、日本酒のコクや香りが絶妙にマッチして、味わい豊かなデザートになります。
チョコレート × 熟成香のある日本酒
ビターチョコやカカオの濃いチョコレートには、熟成された日本酒がよく合います。特にナッツやキャラメルのような香りを持つ古酒タイプの日本酒は、チョコのほろ苦さと見事に調和します。
チョコレートと一緒に日本酒を口に含むと、味わいに奥行きが生まれ、まるで高級トリュフのような贅沢感を楽しめます。
フルーツタルト × フルーティーな吟醸タイプ
イチゴやキウイ、オレンジなどが使われたフルーツタルトには、華やかな吟醸タイプの日本酒がおすすめです。
タルトに使われているフルーツと似た香りの日本酒を選ぶことで、両方の味と香りが際立ちます。
フルーツのようにさっぱりとした口当たりの、スパークリングタイプの日本酒で締めるのも良いですね。
チーズケーキ × 酸のある生もと系
濃厚でしっとりとしたチーズケーキには、しっかりした酸を持つ生もと系の日本酒が好相性です。
日本酒の酸味がチーズのコクを引き立て、後味をすっきりと整えてくれます。クラッカーやナッツを添えれば、まるでワインのような味わいの広がりが楽しめます。
日本酒を食後酒として楽しむポイント
食後酒としての日本酒は、たくさん飲むのではなく、少量を冷やして楽しむのがおすすめです。
特に貴醸酒や熟成タイプは冷やすことで甘みと酸味のバランスがよくなり、上品な余韻が楽しめます。
日本酒といえばお猪口やぐい呑みが定番ですが、香りを重視するならワイングラスがおすすめです。
ワイングラスに注ぐことで香りと風味がより際立ち、広がる香りを鼻からしっかり感じることで一層おいしく感じられます。
グラスを軽く回しながらゆっくり香りを楽しむ時間も、食後のリラックスにはぴったりです。
日本酒の豊かな味わいで食事を締めくくる
今回は、日本酒が食後酒としておすすめな理由や、デザートとのペアリング例、楽しむポイントについてご紹介しました。
日本酒は、食中だけでなく食後にも活躍できる万能なお酒です。甘みや香り、熟成による奥行きなど、多様な魅力を持つからこそ、デザートともよく合います。
日本酒と合わせることで、いつものデザートも味わい深い「大人のデザート」になります。
食事の締めくくりを、上質な日本酒でゆったり楽しんでみてください。