韓国といえばサムギョプサルやキムチ、プルコギなどおいしいグルメが浮かびますが、実は料理と一緒に楽しむビール文化もとても盛んです。
韓国のビールは軽やかで飲みやすく、食事との相性を重視したスタイルが特徴です。
ここでは韓国ビールの味わいや種類、そして楽しみ方まで詳しくご紹介します。旅行や食事のシーンで韓国ビールを選ぶときの参考にしてみてください。
韓国ビールの特徴
韓国のビールは、軽やかでスッキリとした飲み口が特徴です。
日本のビールは麦芽の香ばしさやコクを重視する傾向があり、銘柄ごとの味わいの差も比較的はっきりしています。
対して韓国のビールは、日本やドイツのビールに比べて苦味が控えめで炭酸が強く、軽快な飲み口を楽しめます。
炭酸が強めに効いているため爽快感があり、後味もすっきりしているので、脂の多い料理とも相性抜群です。
また、アルコール度数はやや低めに設定されているものが多く、一般的に4%台のものが多いです。酔いにくく飲みやすいため、食事と一緒にたっぷり楽しむスタイルに合っています。
料理を囲んで大勢で盛り上がる韓国ならではの食文化にぴったりのビールといえるでしょう。
主な韓国ビールのタイプ
ここでは、主な韓国ビールのタイプについて見ていきましょう。
ラガービール
韓国ビールの中心となるのがラガービールです。低温でじっくり発酵させることで、軽快でクリアなのど越しに仕上がります。
アルコール感も控えめで、ごくごく飲める爽快さが魅力です。焼肉や揚げ物のような脂っこい料理との相性が抜群で、韓国料理の定番パートナーとなっています。
ピルスナー
ラガーの一種であるピルスナーは、爽快感の中にほどよい苦味が感じられるスタイルです。炭酸の強さとキレの良さに加え、ほろ苦さがアクセントとなり、料理の味を引き締めてくれます。
チキンや海鮮料理と合わせると、脂や塩味を程よく流してくれるので、最後まで飽きずに楽しめます。
エール系(クラフトビール)
戦後に大手メーカーが台頭し、長くラガー中心の市場が続いていた韓国のビール文化ですが、近年では若い世代を中心に個性豊かなクラフトビールが人気を集めています。
小規模ブルワリーが登場し、フルーティーなエールやホップの香りが豊かなIPAなど、多彩な味わいを提供するようになりました。
エール系のビールは香りやコクが強く、柑橘系のフレーバーや深みのある苦味を楽しめるものもあります。地元のブルワリーで造られるクラフトビールは、旅行の際に飲み比べをするのも楽しみの一つです。
軽やかな韓国料理と合わせると、意外な調和を発見できます。
韓国ビールの楽しみ方
韓国ビールは料理と一緒に楽しむことを前提にしています。
焼肉やチキンなど脂のある料理と合わせると、炭酸の強いビールが口の中をさっぱりとさせてくれます。食べる、飲む、また食べる……という流れが止まらなくなる相性の良さがあります。
また、韓国ならではの楽しみ方として「一気文化」があります。よく冷やしたビールをグラスに注ぎ、一気に飲み干すスタイルです。
爽快感と勢いのある飲み方は、仲間と盛り上がる場にぴったりです。とはいえ飲み過ぎには要注意。強い炭酸で飲みやすい分、つい量を重ねてしまうこともあります。
無理せず自分のペースを守り、適量で健康的に韓国ビールを楽しみましょう。
さらにユニークなのが、ビールと焼酎を混ぜた“爆弾酒”です。ビールの軽快さと焼酎のキレが合わさり、独特の飲みごたえが生まれます。食事や宴会をより楽しくする飲み方として、韓国の居酒屋では定番のスタイルです。
料理とともに楽しむ韓国ビール
韓国ビールは、軽やかでスッキリした味わいと強めの炭酸が特徴で、食事と合わせて楽しむことを前提にしています。
ラガーの爽快感、ピルスナーのバランスの良い苦味、エール系クラフトビールの個性と、種類も豊富です。焼肉やチキンと合わせたり、一気に飲んだり、爆弾酒として楽しんだりと、韓国ならではの飲み方も魅力です。
料理と共に味わうことで、韓国ビールの真価を体感できるでしょう。