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肌寒い日はやっぱり鍋!ビール×鍋の楽しみ方


長い夏が終わり、一気に肌寒い日が増えてきたこの季節。冷えた身体を温めてくれる料理と言えば、鍋ですよね。

熱々の鍋とキンキンに冷えたビールは、最高の組み合わせです。今回は、ビール×鍋のおすすめペアリングと、ビールを使って作る「無水ビール鍋」についてご紹介します。

 

ビール×鍋のおすすめペアリング

ビールと鍋、それぞれの個性を引き立て合うペアリングについて見ていきましょう。

 

白ビールにはマイルドな豆乳鍋

ビールと料理のペアリングに悩んだら、 ビールの色の濃さに合わせて、同じような色の料理を組み合わせるのがおすすめです。

白ビールには、同じく淡い色のマイルドな豆乳鍋がよく合います。

一般的なビールは麦芽(大麦)・ホップ・水から造られますが、白ビールは原材料に小麦(小麦麦芽)を多く使用して造られます。

南ドイツ発祥の「ヴァイツェン」やベルギー発祥の「ベルジャンホワイト」などがあります。白ビールはやわらかく爽やかな酸味と甘味、なめらかな口当たりが特徴で、ビール特有の苦味は控えめです。

白ビールも豆乳鍋もやさしい味わいなので、お互いを邪魔することなく引き立て合ってくれます。

 

黒ビールには味の濃いキムチ鍋やもつ鍋

黒ビールには、味の濃いキムチ鍋やもつ鍋が相性抜群です。

その名の通りインパクトのある黒色の見た目が特徴的な黒ビールは、イギリスやドイツなどのヨーロッパ地方が発祥です。

大麦を発芽させてから乾かした後、しっかりと焦げるまで焙煎した「チョコレート麦芽」「クリスタル麦芽」「黒麦芽」などの黒い麦芽を原料として使用して造られます。

焙煎した麦芽の苦みが強く濃厚な味わいで、クリーミーな泡とまろやかな口当たりが特徴です。

黒ビールならではの苦味がキムチの辛さやもつ鍋の濃厚な旨みとマッチして、相乗効果を生み出します。

また後味のキレが良いため、脂っこくなりがちなもつ鍋も、口の中をさっぱりさせつつ最後までおいしく食べられます。

 

ペールエールにはシンプルな水炊き

ペールエールは、イギリスのバートン・オン・トレントという町で生まれた伝統的なビールです。ペールは「淡い」を意味し、見た目は金色〜銅色をしています。

ホップの華やかでフルーティな香りと、モルトのふくよかなコクが特徴のペールエールには、シンプルな水炊きがよく合います。

素材本来の旨みを活かしたシンプルな水炊きに、柑橘系を彷彿とさせるペールエールの香りが合わさることで、より奥行きのあるペアリングを楽しめます。

ペールエールの香りを最大限に活かすため、キンキンに冷やしすぎず、飲み口の膨らんだグラスに注ぎましょう。

 

ビールが絶品鍋に!?「無水ビール鍋」とは

ビールと鍋を組み合わせるだけでなく、ビール自体を鍋の材料として使用した「無水ビール鍋」という楽しみ方もあります。

無水ビール鍋とは、水を使わず、野菜やお肉などの具材をビールで煮込んだ鍋のことです。

作り方は、鍋に一口大に切った白菜やネギなどの具材を入れて、その上に豚バラ肉を乗せます。

ビール、白だし、ごま油で炒めたニンニクを入れて、野菜がくたっとなるまで煮込みます。お好みで白いりごまや塩、ポン酢を足したら完成です。

ビールの苦みと香りをほのかに感じ、コクのある味わい深い鍋に仕上がります。

 

ビールと鍋のペアリングで寒い季節を楽しんで

今回は、ビール×鍋のおすすめペアリングと、ビールを使って作る「無水ビール鍋」についてご紹介しました。

鍋にもビールにもさまざまな種類があるため、よりおいしく楽しむにはどのように組み合わせたらよいのか悩んでしまいますよね。

ビールのペアリングのコツは、色合いを合わせること。ビールの色の濃さと合った鍋を選ぶことで、お互いの良さを引き立てあうバランスの良い組み合わせになります。

ビールを使ったコク深い「無水ビール鍋」も、寒い季節のお楽しみにおすすめです。