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美容や健康に嬉しい魅力が。日本酒風呂の効果と楽しみ方


厳しい寒さが続く今日この頃。温かいお風呂にじっくりつかって、冷え切った体を癒したいですよね。そこでおすすめなのが「日本酒風呂」です。普段のお風呂に日本酒をプラスするだけで、美容や健康にうれしいさまざまな魅力があります。今回は、日本酒風呂の効果や楽しみ方について詳しくご紹介します。

日本酒風呂とは

日本酒風呂とは、その名の通り「日本酒を入浴剤として入れたお風呂」のことを指します。使用する日本酒はどのようなものでも良く、入れる量にも決まりはありません。まずはコップ1~2杯、約200mlを目安に入れてみて、好みで調整すると良いでしょう。

日本酒はアルコールの殺菌作用により腐敗することはないものの、製造年月から時間が経過したり保管環境が悪かったりすると、未開封でも徐々に味わいが変わってしまいます。味わいの変わった古い日本酒や、口に合わず飲み残してしまった日本酒の活用法としても日本酒風呂はおすすめです。

日本酒風呂の効果

日本酒風呂には、美容や健康に良いさまざまな効果が期待できます。ここでは日本酒風呂の効果について見ていきましょう。

美肌効果

日本酒には美肌効果があり、近年では日本酒成分を含む化粧品も多く目にするようになりました。日本酒は製造過程の中で、20種類以上の必須アミノ酸やコウジ酸、ミネラル、ビタミンなどさまざまな栄養成分が生成されます。必須アミノ酸は肌の角質層を構成する基本的な物質であり、肌の奥まで保湿してしっとりと柔らかな肌にします。コウジ酸はメラニンの生成を抑制し、シミやくすみなどの肌トラブルを防ぐ働きがあります。お風呂に日本酒を加えることでこれらの成分が全身を包み込み、美肌に導いてくれます。冬は特に乾燥しやすいため、保湿成分を多く含む日本酒風呂はぴったりです。

血流促進効果

アルコールには「アデノシン」という物質が含まれており、日本酒はほかのアルコール飲料より多くのアデノシンを含みます。アデノシンには血管の拡張を促し、血流を促進する効果があります。お酒を飲むと体がポカポカするのは、このアデノシンの働きによるものです。お風呂に日本酒を入れると血行が促進され、体の芯から温まることができます。さらに新陳代謝がアップするため、たくさん汗をかいて老廃物を排出を促し、デトックス効果も期待できます。

リラックス効果

お風呂に日本酒を入れることで、温かいお湯につかりながら日本酒独特のふくよかな香りを感じられます。心地良い香りに包まれることで自律神経を整え、リラックス効果が得られます。日本酒そのものの香りを楽しむのも良いですが、お気に入りのアロマを数滴加えてより好みの香りに近づけるのもおすすめです。

日本酒風呂を楽しむポイントは?

日本酒風呂を楽しむポイントは、少しぬるめを意識することです。日本酒風呂はアルコール成分により血行が促進されるため、体温が上がりやすくなります。普段の温度の設定していると、すぐにのぼせてしまいじっくりとお風呂の時間を楽しめなくなります。温度は熱すぎず、少しぬるいと感じる38~42度程度にするのがおすすめです。

使用する日本酒は何でも良いですが、美肌効果を目的とするなら純米酒を選ぶと良いでしょう。純米酒は米、米麹、水のみで製造されており、添加物を一切含まないため肌に優しく安心です。また、さまざまな日本酒の中でも必須アミノ酸の含有量が多く、より高い美肌効果を期待できます。

子どもや妊婦さん、お酒の飲めない方が入る場合は、アルコール成分に注意が必要です。お風呂に入るだけでも肌からアルコールは吸収されます。また小さな子どもだとお風呂のお湯を誤飲するリスクもあるため、日本酒風呂は避けた方が良いでしょう。

日本酒風呂で心身ともにリラックス

今回は、日本酒風呂の効果や楽しみ方について詳しくご紹介しました。日本酒風呂は心身ともにリラックスできて、かつ美容や健康にさまざまな良い効果があります。古くなった日本酒も活用できて一石二鳥です。

京仕込キンシ正宗では、創醸天明元年(1781年)より京都の水と酒米、そして麹造りにとことんこだわった酒造りを続けています。寒い冬は格別な日本酒を味わい、お風呂でじっくりと温まりましょう。