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日本酒×チーズは相性抜群!日本酒に合うチーズの選び方


日本酒と合わせる料理は和食、ワインにはチーズ……というのが定番の組み合わせですが、実は近年「日本酒×チーズ」の組み合わせが話題になっています。たくさんの種類があるチーズの中から日本酒と相性抜群なものを選ぶと、日本酒の楽しみ方がさらに広がります。今回は、日本酒とチーズの相性が良い理由、日本酒に合うチーズの選び方についてご紹介します。

日本酒とチーズはなぜ相性が良い?

日本の文化である日本酒と、ヨーロッパを本場とするチーズ。異なる地域で育まれた日本酒とチーズですが、なぜ相性が良いのでしょうか。その理由は、どちらも発酵食品だからです。日本酒はお米、チーズはヤギや牛などのミルクを発酵させて造られます。豊富なアミノ酸成分を含んでおり、組み合わせることでさらに旨みが増す相乗効果が生まれます。

日本酒に合うチーズの選び方

日本酒もチーズも、材料や製法によってその種類は多岐にわたります。どれを組み合わせると良いのか悩んでしまいますよね。そこでここでは、日本酒に合うチーズの選び方をご紹介します。

日本酒の味で選ぶ

日本酒の味は、大きく分けて4つのタイプに分類されます。

・薫酒(くんしゅ)
・爽酒(そうしゅ)
・熟酒(じゅくしゅ)
・醇酒(じゅんしゅ)

それぞれの特徴と相性の良いチーズは、以下のとおりです。

【薫酒】
薫酒はフルーティーで香り高く、軽い口当たりが特徴です。主に大吟醸酒や吟醸酒系が分類されます。ワインのように華やかな味わいなので、ワインとの相性も良いカマンベールやゴーダとよく合います。

【爽酒】
爽酒はスッキリとくせがなく、淡麗な味わいが特徴です。主に普通種や本醸造酒、生酒系が分類されます。相性の良いチーズは、日本酒の味わいを邪魔しないチェダーやミモレット、モッツアレラなどがあります。

【熟酒】
熟酒は、長期間にわたり熟成させることで重厚感のある味わいを生み出した日本酒です。主に長期熟成酒や古酒系が分類されます。どっしりとした味わいと飲みごたえに負けないよう、合わせるチーズは個性の強いゴルゴンゾーラがおすすめです。

【醇酒】
醇酒は、米の旨みやコクをしっかりと感じられ、落ち着いた香りが特徴です。主に純米酒や生酛系が分類されます。相乗効果でよりコク深い味わいを楽しむために、ブリー、ゴーダなどのチーズがおすすめです。

日本酒の温度で選ぶ

日本酒もチーズも温度によって味わいが異なるため、組み合わせによってさまざまな味わいを楽しめます。

日本酒を温めた「燗酒」には、とろっと溶けて味わいが広がるモッツァレラやエポワスがおすすめです。常温の「冷や」では、クセが少なく食べやすいチェダーを合わせると日本酒の味わいもしっかりと楽しめるでしょう。日本酒をキリッと冷やした「冷酒」には、さっぱりとした味わいのミモレットやモッツアレラがおすすめです。

日本酒の熟成度で選ぶ

日本酒もチーズも発酵食品だからこそ、熟成度に合わせてチーズを選ぶのもおすすめです。どちらも熟成度が低いとさっぱりと軽めの味わい、熟成が進むと旨みやコクが増し芳醇な味わいになります。熟成度が同じくらいのものを選ぶことで、どちらかの味わいを消すことなく双方のおいしさをしっかりと味わえます。

例えば搾りたての日本酒なら。モッツアレラやクリームチーズのようなフレッシュタイプのチーズ。熟成が進んだ日本酒には、ゴルゴンゾーラやロックフォールなど個性の強い青カビタイプのチーズがおすすめです。

相性抜群のチーズとともに日本酒をもっと楽しもう

今回は、日本酒とチーズの相性が良い理由、日本酒に合うチーズの選び方についてご紹介しました。ワインと合わせるイメージの強いチーズですが、日本酒にも最高のおつまみになります。

京仕込キンシ正宗では、創醸天明元年(1781年)より京都の水と酒米、そして麹造りにとことんこだわった酒造りを続けています。相性の良いチーズとの組み合わせでコクや旨みを増し、さらに日本酒を楽しめるので、ぜひ好みの組み合わせを見つけてみてください。