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日本酒好きなら知っておきたい!飲酒後のむくみ対策


日本酒をたくさん楽しんだ飲み会の翌日、朝起きると顔やふくらはぎがむくんでパンパン……そんな経験をしたことのある方も多いのではないでしょうか。顔や体がむくむと太ったように見えるだけでなく、指輪や靴のサイズが合わなくなったり、なんとなく体がだるかったりと、朝から憂鬱になってしまいます。ではなぜお酒を飲むとむくみやすくなるのでしょうか。今回は、飲酒後のむくみの原因と体に及ぼす影響、むくみを防ぐ対策についてご紹介します。

飲酒後のむくみの原因

お酒を飲んでいる最中や飲んだ後に、異常に喉が渇くことはありませんか?これは、アルコールの利尿作用によるものです。アルコールは浸透圧が高いため、摂取すると水分が尿として排出されます。すると体が水分不足に陥り、水分を補おうとしてどんどんお酒を含む水分を摂取してしまいます。その結果、水分の摂りすぎでむくみが引き起こされるのです。またアルコールは血管を膨張させる作用があり、血管から水分が漏れだしやすくなることもむくみの原因のひとつです。

お酒のおつまみには塩気のあるものや味の濃いものが多く、塩分や脂肪分の摂り過ぎからむくみが引き起こされることもあります。特に塩分の元であるナトリウムは、体に水分を溜め込みやすくする性質があり、摂りすぎるとむくみの大きな原因となります。

むくみを放置するとどうなる?

軽いむくみであれば、放置していてもそのうち元に戻ります。しかしもともと冷えや筋力不足がある場合は、慢性的にむくみが続きやすくなります。むくみ自体がそのまま脂肪になることはないものの、むくみは老廃物が溜まった状態のため、代謝が悪くなり脂肪が落ちにくい体質となってしまいます。またむくんだ場所が感染を起こすと治りにくくなるため、積極的に解消した方が良いでしょう。

飲酒後のむくみを防ぐには?

では、飲酒後のむくみを防ぐにはどうしたら良いのでしょうか。ここでは飲酒前、飲酒中、飲酒後にできる具体的な対策をご紹介します。

飲酒前の対策

飲酒前からしっかりと水分補給をしておくことで、体の水分不足を防ぎ、むくみの予防につながります。また飲み会の30分ほど前に、体外に水分を排出する働きがある「五苓散(ごれいさん)」という漢方薬を飲むのもおすすめです。処方箋がなくてもドラッグストアなどで購入できるため、気軽に試せます。

飲酒中の対策

飲酒中にも水分補給は大切です。喉の渇きをアルコールで潤すのではなく、お酒の量と同じくらい水やウーロン茶などの水分をしっかり摂るように心がけましょう。

自分の適量を超えてお酒を飲みすぎると、アルコールを分解する途中で生じる「アセトアルデヒド」と呼ばれる有害物質が体内に残り、むくみやだるさの原因となります。飲み過ぎには注意して、一気に飲まずゆっくりと味わうことが大切です。

またおつまみの塩分量に注意が必要です。塩気のあるものばかり選ばず、サラダや冷奴などのヘルシーなものがおすすめです。

飲酒後の対策

細胞の修復は睡眠中に行われるため、飲酒後はしっかり睡眠時間を確保することが大切です。就寝前にも水分補給をして、さらに夜中にトイレに起きた場合や喉の乾きで目覚めた場合にもしっかり水分を摂りましょう。

塩分の排出を促すために、カリウムが多く含まれる食品を積極的に摂取することも効果的です。カリウムは、野菜、果物、イモ類、大豆製品などに多く含まれます。これらの食材を翌日の朝食や昼食に取り入れると良いでしょう。またストレッチやマッサージをしてリンパの流れをスムーズにすると、むくみが解消されやすくなります。

むくみを防いで日本酒を存分に楽しむ

今回は、飲酒後のむくみの原因と体に及ぼす影響、むくみを防ぐ対策についてご紹介しました。日本酒を飲むと、どうしても起きてしまう翌日のむくみ。飲酒前後や飲酒中、それぞれのタイミングで適切な対策をすることで最小限に抑えられます。

京仕込キンシ正宗では、創醸天明元年(1781年)より京都の水と酒米、そして麹造りにとことんこだわった酒造りを続けています。むくみ対策をしつつ、格別な日本酒を楽しんでみてください。