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夏は氷でキリッと楽しむ!日本酒ロックの楽しみ方


梅雨が明けて、いよいよ本格的な暑さになってくるこの季節。冷たい飲み物でさっぱりしたいですよね。そこでおすすめなのが、日本酒ロックです。氷を入れることで日本酒の味わいもキリッと爽やかになるため、この季節にぴったりの飲み方です。今回は、日本酒ロックの楽しみ方をご紹介します。

夏にぴったり!日本酒ロックとは

温めて熱燗にしたり、冷やして冷酒にしたりと、好みの温度で楽しめるのが日本酒の魅力のひとつ。日本酒ロックは、氷を入れたグラスに日本酒を注ぎ、冷やして飲むものです。日本酒ロックの飲み方は1300年以上前には誕生していたとされ、古くから日本人に親しまれてきました。

冷酒よりもさらにキリッと冷たく、軽やかな味わいを楽しめます。そのまま飲むよりもマイルドで飲みやすくなるため、日本酒初心者にもおすすめの飲み方です。飲み口が良くなることで食事とも合わせやすく、揚げ物や味の濃い料理と一緒にもおいしく飲み進められます。

日本酒ロックにおすすめな日本酒は?

日本酒は製造方法や原料によってさまざまな味わいがあります。日本酒ロックをよりおいしく楽しむべく、おすすめの日本酒をご紹介します。

原酒

日本酒ロックにおすすめな日本酒は「原酒」です。一般的に日本酒は、貯蔵後に水を加えてアルコール度数が15度前後になるよう調整します。原酒は、発酵させて絞った日本酒に水を加えずそのまま出荷したものです。

日本酒ロックは、氷を入れているため時間が経つとともに薄くなっていきます。原酒は加水していない分、他の日本酒と比較するとアルコール度数が高いため、日本酒ロックにはぴったりです。氷と混ざることで少しずつマイルドな味わいに変化していき、「冷や」とはまた違った楽しみ方ができます。

生酒

一般的に日本酒は、製造過程で「火入れ」と呼ばれる60~65度ほどの加熱処理を行います。この火入れを1度も行わず、しぼりたてのフレッシュな味わいを楽しめるのが「生酒」です。生酒は冷やして飲むのに向いている日本酒で、ロックにすることで生酒特有の瑞々しさを堪能できます。

生酒は火入れをしていない分、香りや味わいが変化しやすい繊細な品質です。一度開栓したら、味わいが損なわれる前になるべく早く飲みきりたいもの。そのまま飲むのはもちろん、日本酒ロックにして味わいを変化させて楽しむのが良いでしょう。

にごり酒

白く濁った「にごり酒」には、微炭酸ガスによる発泡感があります。日本酒ロックにすることで、にごり酒独特のコクのある味わいとシュワシュワとした爽快感をより強く味わえます。暑い日にぴったりのすっきりとした飲みごたえです。開栓直後のものの方がシュワシュワをしっかりと感じられるため、開栓したらすぐに日本酒ロックとして楽しむのがおすすめです。

日本酒ロックを楽しむポイント

日本酒ロックをよりおいしく楽しむには、氷やグラスにもこだわりましょう。氷の質やサイズによっても、日本酒ロックの味わいを大きく異なります。小さな氷だとすぐに溶けて日本酒が薄まってしまうため、日本酒ロックには大きめの氷を使いましょう。不純物やミネラルが含まれている氷だと熱伝導率が高く溶けやすいため、お店で売られているロック用の氷だとベストです。

グラスは、背が低くて飲み口が大きめのものがおすすめです。大きな氷を浮かべて、日本酒の味わいの変化をじっくり楽しむことができます。

暑い夏は日本酒ロックでさっぱり爽快に

今回は、日本酒ロックの楽しみ方をご紹介しました。日本酒はそのまま飲むイメージが強いかもしれませんが、ロックにすることでスッキリと爽やかな味わいを楽しめます。

京仕込キンシ正宗では、創醸天明元年(1781年)より京都の水と酒米、そして麹造りにとことんこだわった酒造りを続けています。ぜひ夏ならではのお楽しみとして、味わいの変化を感じながら日本酒ロックをじっくり堪能してみてください。