日本酒と聞くと「度数が高くて強いお酒」というイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
しかし中には「水みたいに飲みやすい」と感じるタイプもあり、日本酒初心者にぴったりです。アルコール感がやわらかく、後味が軽やかなので、食事と一緒に無理なく楽しめるのが魅力です。
今回はそんな“水のような日本酒”の特徴や種類、さらに楽しむためのコツをご紹介します。
「水みたい」と感じる日本酒の特徴
ここでは、「水みたい」と感じる日本酒の特徴について見ていきましょう。
アルコール感の主張が弱い
水のようにすっと飲める日本酒は、アルコールの刺激が控えめです。
一般的な日本酒は15%前後の度数ですが、軽やかなタイプは度数を抑えたり、仕込みを工夫したりしています。
そのため喉にアルコールを口にしたときの独特の強い熱さを感じにくく、初めて飲む方でも抵抗感が少ないのです。
口当たりがやわらかく後味が軽い
水のような日本酒は、まろやかな口当たりで、飲み込んだ後に余計な苦味や渋みが残らないのも特徴です。
重さを感じにくく、気づけばもう一杯飲みたくなるほど自然に杯が進みます。たとえば、暑い季節に冷やして飲むと、まさにミネラルウォーターのような感覚で楽しめます。
香りが控えめで飲み疲れしない
フルーティーな香りが強い日本酒は華やかですが、連続して飲むと疲れてしまうこともあります。
その点、水のような飲み口の酒は香りが穏やかで食事の邪魔をしません。香りを抑えつつも爽やかな余韻を残すため、毎日の晩酌にもぴったりです。
軽やかな飲み口を持つ日本酒のタイプ
では、水のような日本酒を選ぶには、どのような種類が良いのでしょうか。ここでは軽やかな飲み口を持つ日本酒のタイプを解説します。
吟醸酒・大吟醸酒
吟醸酒や大吟醸酒は、米を丁寧に磨き上げて造られるため、雑味が少なく澄んだ味わいになります。
さらっとした舌触りと透明感のある香りは、水のように飲みやすいと感じる人も多いです。
冷酒にすれば香りと飲み口が一層引き立ち、食前酒や軽めの料理と合わせやすくなります。
低アルコール日本酒
通常より度数を低く仕上げたタイプは、酔いにくく飲みやすさが重視されています。
アルコールが苦手な人でも手に取りやすく、ワイン感覚で楽しめるのが魅力です。休日の”昼飲み”や軽い集まりなどでも、気軽に味わえるのがうれしいポイントです。
微発泡タイプ
発酵によって自然に生まれる微細な泡を残した日本酒は、爽やかで新鮮な印象があります。
舌の上でシュワっと弾ける感覚が口をリセットし、次のひと口をより軽やかに感じさせます。乾杯の一杯や、甘みのある前菜と合わせると楽しさが広がります。
飲みやすい日本酒をさらに楽しむコツ
「水みたい」と感じる日本酒は、飲み方を少し工夫するだけで一層美味しくなります。よく冷やして飲むと香りが穏やかになり、のど越しの軽さが際立ちます。
夏場はキリッと冷やし、グラスに注いで爽やかさを楽しむのがおすすめです。
もともとアルコール度数を抑えたものは、氷を入れるとさらに薄まり物足りなく感じてしまうこともあるため、日本酒そのものをよく冷やして飲むと良いでしょう。
料理と合わせるときは、重たい味付けの料理よりも軽やかなものが合います。
サラダや白身魚の刺身、蒸し料理などと一緒にいただくと、日本酒の透明感がより一層引き立ちます。
逆に、脂が多い料理や濃い味の煮物とはバランスがとりにくく、日本酒の繊細な味わいを感じづらくなってしまいます。組み合わせを意識して、飲み心地の良さを活かしましょう。
スッと気軽に飲める、水のような日本酒
今回は、“水のような日本酒”の特徴や種類、さらに楽しむためのコツをご紹介しました。
「水みたいに飲める日本酒」とは、アルコール感が控えめで、やわらかな口当たりと軽快な後味を持つタイプです。
吟醸酒や大吟醸酒の澄んだ飲み口、低アルコール酒の優しい味わい、微発泡酒の爽やかな刺激など、選択肢は豊富です。
冷やして軽やかに楽しんだり、サラダや白身魚と合わせたりすることで、その魅力がさらに広がります。
初心者はもちろん、日常的にさらりと楽しみたい人にもぴったりの一杯です。