気心知れた友人との乾杯や、仕事終わりに自分を労わる一杯など、ビールは日常の中に溶け込んでいる存在です。
しかし、ダイエット中は「ビールを飲んだら太るのでは?」と気になってしまうもの。
今回は、ビールが太ると言われる理由や、太りにくいビールの選び方、ダイエット中でも安心して楽しめる工夫をご紹介します。
ビールは太りやすい?
ビールには、実は意外と多くの糖質とカロリーが含まれています。
350ml缶1本あたりのカロリーは約140kcal前後。これに加えて、糖質も10g以上含まれることが多く、飲みすぎは体重増加の原因になりやすいのです。
また、ビールと一緒に食べるおつまみにも注意が必要です。
揚げ物や炭水化物中心の料理は、カロリーと脂質が高くなりやすく、ビールとの相乗効果で太りやすくなってしまいます。
さらに、アルコール自体が脂肪の代謝を妨げる性質を持っています。体内にアルコールが入ると、肝臓はまずアルコールを分解することを優先し、脂肪の燃焼が後回しになります。
これが「ビール腹」の原因のひとつです。しかしビールの選び方や飲み方次第では、ダイエット中でもビールは楽しめます。
太りにくいビールの選び方
ダイエット中でもビールを楽しむなら、まずはアルコール度数が低めのものを選ぶのがおすすめです。
アルコール度数が高いビールは、一般的に糖質やカロリーも高めです。
「糖質オフ」や「プリン体ゼロ」などの表示がある機能系ビールは、カロリーや糖質が抑えられていることが多く、ダイエット中の強い味方になります。
「ふつうのビールと比べると味わいが劣るのでは」と思う方もいるかもしれませんが、最近では味わいも豊かで満足感のある商品が増えており、飲みごたえも十分です。
クラフトビールは香りやコクが楽しめる反面、カロリーが高いものも少なくありません。
特にIPAやダブルIPAなどの高アルコール系は、カロリーが高い傾向があるため要注意です。ピルスナーやラガーといったすっきり系のビールに比べると、黒ビールのような濃厚なタイプは比較的カロリーが高めです。
重厚な味わいは魅力ですが、ダイエット中はほどほどに、量をセーブして楽しむのがポイントです。
太らないためのビールの飲み方のコツ
ダイエット中でも、工夫次第で罪悪感なくビールを楽しむことができます。ストレスをためないことは、ダイエット継続のカギです。
ここでは、太らないためのビールの飲み方のコツをご紹介します。
飲むタイミングを見直そう
ダイエット中にビールを楽しむ上で大切なのは、飲む量とタイミングです。
寝る前のビールは、代謝が落ちる夜間に飲むことで脂肪が蓄積しやすくなるため、控えた方が無難です。
どうしても晩酌を楽しみたいときは、ノンアルコールビールとの使い分けもおすすめです。
ノンアルコールならカロリーも控えめで、気分だけ楽しむことができます。
「ルール飲み」を取り入れるのも一つの方法です。例えば「週末だけ飲む」「1日1缶まで」といった自分なりのルールを決めることで、飲みすぎを防ぎやすくなります。
おつまみと飲み方にひと工夫
ビールは脂っこい料理や塩気の強いおつまみと相性がよく、つい偏った食事になりがちです。
ダイエット中は、おつまみにも工夫が必要です。唐揚げやポテトではなく、高たんぱく・低糖質なメニューを意識して選びましょう。
たとえば、枝豆は植物性たんぱく質が豊富で満腹感が得られやすく、冷ややっこは低カロリーで消化にもやさしい一品です。
鶏むね肉のサラダは高たんぱく・低脂質で、ダイエット中のたんぱく質補給にぴったりです。
量よりも質を意識する
量よりも質を意識することも大切です。たくさん飲むよりも、1杯のビールをじっくり味わって満足感を得るようにすると、自然と量が減っていきます。
お気に入りのグラスでゆっくり飲むだけでも、気持ちが満たされるでしょう。
ダイエット中でも上手にビールを楽しもう
今回は、ビールが太ると言われる理由や、太りにくいビールの選び方、ダイエット中でも安心して楽しめる工夫をご紹介しました。
ビールは太りやすい要素を持っているものの、選び方や飲み方を工夫すれば、ダイエット中でも上手に楽しむことができます。
大切なのは「我慢する」のではなく「賢く楽しむ」こと。ビールとの程よい付き合い方を見つけて、ストレスの少ないダイエットを目指しましょう。